みなさんはオープンして1年目の「新設保育園」で働くことを考えたことはあるでしょうか?
 

新しい建物や遊具、園庭などに囲まれフレッシュな環境で仕事ができる新設保育園には魅力がいっぱいです。
 

4月に新しくオープンする保育園の求人は秋口から出てくるため、興味のある方は今のうちに情報を集めておくと充分に転職への心構えができますよ。
 

オープニングスタッフというと華やかなイメージがある一方で、「大変なことも多いんじゃないの……?」と実情が気になる人もいると思います。
 

今回はそんな新設保育園について、オープニングスタッフとして働くメリットとデメリット、転職するときにチェックしておきたい注意点についてお話していきます。
 

1.すべてを1から作り上げる!新設保育園で働くメリット

 

オープニングスタッフの求人なんて少ないのではないかと思う人も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
 

保育士向け転職サイトではオープニングスタッフ求人の枠が特別に設けられているほどですし、新設保育園の求人を見ると「綺麗な保育園で楽しくお仕事しませんか?」の誘い文句に私も思わず目をとめてしまいます。
 

これから新設保育園への転職を検討している人のために、メリットを3つのポイントにまとめてみました。

①なにもかもが新しい

 

新設保育園と聞いて最初に思い浮かぶことは、ピカピカの建物や備品……などなど、できたての綺麗な職場で働けるのは最大のメリットになります。
 

私の職場は年季の入った歴史ある保育園ですが、つい先日も「ベビーラックのカバーが破れているから縫ってくれませんか?」と言われて家に持ち帰り、必死に裁縫に励んだばかりです。
 

保育の合間などに保育士ができる範囲の補修をこなしていくのは、古い保育園あるあるですよね。
 

新設保育園はなにもかもが新しいことから補修の手間がないのはもちろん、新築の園舎で毎日働ける嬉しさで仕事も捗ること間違いありません

・「5S」の取り組みから考える新設保育園の良さ

 

5Sとは「職場の綺麗を保つと作業の効率が上がる」の理念のもと、職場環境の維持・改善を促すために用いられるスローガンのことです。
 

具体的には、
 

  • 整理…不要なものを捨て、必要なものを残す。
  • 整頓…置き場所や置き方を決め、必要なものがすぐに取り出せるようにする。
  • 清掃…掃除を徹底して綺麗な状態を保ち、日々点検する。
  • 清潔…整理・整頓・清掃を実行し、維持する。
  • しつけ…決められたルールを実行できるよう、習慣づける。

 

この5つのことで、頭文字を取って名付けられた5Sは製造業を中心に広く企業に取り入れられています。
 

私の職場でもよくあることなのですが、「この書類はもういらない気がするけど……私の判断だけでは捨てられないからしまっておこう」など迷いが生じて意外と物が片付かず、行政監査が入る前に慌てて処分することも少なくありません。
 

いざというときに必要なものが取り出しにくい…なんてことも今までに何度もありました。
 

それが新設保育園だと「これはここに整理しておきましょう!」というように、1から物の置き場所や管理の仕方を決めていけるようになります。
 

「5S」を徹底することができると気分も良いですし仕事を効率よく進められて嬉しいですよね。
 

たとえ整理整頓などのルールを定めるまでが大変でも、長い目で見ると仕事の負担が減っていきますから、新しい職場を自分たちで作っていけるのも新設保育園の大きなメリットです。

②人間関係を構築しやすい

 

職場の人間関係は、仕事を長く続けられるかを左右する重要なポイントです。
 

保育士は女性の割合が多い職場なので、残念ながら女性特有の派閥のようなものの存在は避けられません。
 

私も今の職場に飛び込んだばかりのときは、保育士さんの人間関係がすでに出来上がっていてかなり気を遣いました。
 

これがオープニングスタッフになると職員全員が同期のため人間関係もフラットな状態からスタートできますし、何よりこれから共に保育園を作り上げる仲間として目標をひとつにすることで、自然と団結力も高まりそうですよね。
 

人間関係が嫌で転職を考えている人は、オープニングスタッフになることを検討してみてはどうでしょうか?

③自分の経験やアイディアが生かせる

 

もしかしたらみなさんの中には、過去の例にならう暗黙のルールみたいなものがある園で働いている人もいるかもしれません。
 

私の勤める職場では行事の立案や季節の製作物に至るまで、「今までこうしてきたから……」といった流れに落ち着くことがほとんどでした。
 

その点新設保育園ならば保育士としての自分の経験やアイデアを生かすチャンスが多いだけでなく、活躍次第で出世のチャンスも狙えますよ。
 

実際にオープニングスタッフ経験者に話を聞いてみても、
 

「職員全員が自分の意見を言えるし、話し合って決めた遠足の企画が盛り上がってとても楽しかった!」
 

と嬉しそうに話してくれました。
 

新設保育園は方針をある程度自由に決めていけるので、アイディアが豊富で向上心のある人にとってはもってこいの職場です。
 

2.とにかく準備が大変!新設保育園で働くデメリット

 

オープニングスタッフになるには良い面ばかりでなく、身近な経験者の話でまず真っ先に出た言葉が実は「とにかく大変だった!」というひと言でした。
 

ほんの一例にはなりますが経験者から聞き取った新設保育園で働くデメリットについて、エピソードを交えながら次に紹介していきます。

①準備に時間がかかる

 

1から何かを作り出すことは、やりがいのある一方で準備に相当な時間がかかります。
 

新設保育園では制作物を使いまわすことができないのはもちろん、行事の立案から運営まで自分の経験やアイディアをもとに周りと意見を擦り合わせながら進めていかなければなりません。
 

「行事は特に大変で、終わった後の反省会も長くなる。これが1年目だけじゃなくて、園の方針が定まる5年間くらい続いていくからキツイ」
 

と経験者も語っていました。
 

1年目だけでなく数年間大変さが続くなんてびっくり……毎日の健康管理も大切な仕事になりそうですね。
 

園の方針が固まるまでやっていけるだけの体力・持久力が必要なのも、オープニングスタッフの保育士になるうえで押さえておきたいポイントです。

②臨機応変な対応が求められる

 

いざ準備を万端にしてスタートを切っても、開園後に問題が出てくるケースは意外と多いです。
 

例えば「安全だと思っていた棚の角に頭をぶつける子が続出して、慌ててコーナーガードを貼り付けた」というようなことが頻繁に起きますし、特に子どもの安全に関しては素早い対応が求められるため、臨機応変に動く姿勢が欠かせません。
 

「玩具の置き場ひとつとっても、ベストな保育環境にたどり着くまではとにかく試行錯誤……保育終了後のスタッフ会議が長くなりがちで、なかなか辛かった」と当時の大変さを教えてくれました。
 

準備段階でいくら完璧にやったと思っていても油断せず、オープン後はしばらく勤務時間内に帰れないことを覚悟しておくと心構えができて戸惑いも少なくなりますよ。

③経験者ほど負担が多くなる

 

新設保育園では職員全員が同期になりますが、年功序列や経験の差で仕事の内容にかなり差が出てきます。
 

特に経験の豊富な保育士はクラス運営もしながら経験の浅い保育士のサポートもこなさなければならず、休んでいる暇はありません。
 

「私だって手探りで仕事をこなしているのに……何でもかんでも人に言われないと動けないタイプの子には、正直参った」
 

と経験者が言うほどで、実際オープニングスタッフにはいろいろな人が集まりますが、保育の現場に入った時点で、子どもや保護者にとってはベテランも新人も関係なくみんな一緒の「先生」ですよね。
 

経験が浅い保育士だったとしてもただ指示を待つのではなく、ある程度主体的に動ける人が重宝される職場だということも覚えておいてください。
 

3.新設保育園に転職するときの注意点

 

毎年10月頃から求人が多くなる新設保育園ですが、求人の情報を少しでも見逃したくないという人は保育士向け転職サイトへ登録しておけば間違いありません。
 

求人コンサルタントに相談すると一気に希望条件に合った情報が集まりますし、サイトの求人検索機能も充実しているので、自分でも「オープニングスタッフの求人」だけを手軽にピックアップなんて使い方もできます。
 

転職サイトを上手に使いつつ、新設保育園にの求人を探す際に気を付けておきたいポイントは次の2点です。

①求人は福利厚生を中心に待遇をチェック

 

新設保育園はオープニングスタッフの確保に躍起になっていることが多く、求人を見ると福利厚生や待遇の良さが目立ちます。
 

実際にTwitterではこのようなツイートも……。
 


 

せっかく転職するなら待遇面はやはり外せませんし、例えどんなにオープニングスタッフの仕事が大変でも、待遇が良ければ「よし、頑張ろう!」とモチベーションにもつながってきます。
 

新設保育園の求人をみるときは給与の面はもちろん、手当など福利厚生の面も充分に比較検討してみてくださいね。
 

「これは私の希望条件にぴったりだし待遇もばっちり!」という求人には積極的に申し込んでいくことが大事です。

②新設保育園ならではの志望動機で意欲を伝える

 

新設保育園を選ぶとき待遇の良い園を希望するのであれば、競争率が高くなるのは避けられません。
 

採用されるには周りといかに差を付けるかがカギになってきますし、園に伝える志望動機をどうすれば良いのか悩んでいる人もいると思います。
 

そんな保育士さんにおすすめなのが、新設保育園ならではの視点を取り入れることです。
 

例えば保育園を1から作り上げていけるオープニングスタッフに魅力を感じた、という志望動機なら「この人はたくさんの仕事をこなしてくれる!」と雇用する側も期待がもてますよね。
 

一方で注意しなければならない点は「新しい保育園なら保育主任になれそうだから」など出世しやすい面ばかりを強調することで、向上心があることは悪いことではありませんが、自己主張が強すぎてトラブルの元になるのではないかと思われてしまうため要注意です。
 

転職先に疑問をもたれないように工夫しつつ、新設保育園のメリットをうまく取り入れた志望動機で意欲を伝え、周りに差をつけてみてはどうでしょうか?

オープニングスタッフは大変!だからこそ日々の充実度が高く喜びも大きい

 

新設保育園のオープニングスタッフは前例がない中で全てを1から作り上げなければならず、大変な仕事であることは間違いありません。
 

オープニングスタッフを経験したことのある人は、離職して何年経っても「あそこは私の保育園」と思うほどに保育園に対する愛着を持っていました。
 

どんなに苦労があっても自分のしたことで子どもたちが笑顔になったときの喜びは、きっと保育士のみなさん体験したことがあると思いますし、オープニングスタッフになったあかつきには、そんな喜びを存分に感じられる日々を送っていけます
 

新設保育園の求人に興味を持った人は、保育士向け転職サイトで「オープニングスタッフ求人」を検索してみてくださいね。