病棟での仕事は病気やケガで苦しむ患者さんをサポートする非常にやりがいのある仕事ですが、夜勤や残業のある労働環境に少しうんざりしている人もいるのではないでしょうか?
 

入院設備の整った病院勤務だと夜勤はつきものですけれど、「普通の会社員みたいな勤務体制で働きたい!」という人は大学保健室へ転職してみるのをおすすめします。
 

大学保健室なら夜勤はもちろんないですし、業務もそこまで重くはないことから定時に帰るのも不可能ではありません。
 

しかし大学保健室の仕事ってどんなものかいまいちピンとこない人もいますよね。
 

ここではみなさんが大学保健室で働けるように、仕事内容や転職活動のコツについてお話ししていきます。
 

1.大学の保健室で働きたい!

 

大学の保健室で働くには、仕事内容や看護師の役割を知っておくのが大切です。

①大学の保健室ってどんなところ?

 

中学・高校時代に学校の保健室を利用したことのある人は少なくないですが、大学で保健室を利用したことのある人は少ないと思います。
 

私は大学に通っていた頃、保健室を活用するどころか4年生になるまで存在自体知りませんでした。
 

大学保健室は、学生さんが充実した学生生活を送れるように肉体的な面だけでなく精神的な部分のサポートをする場所です。
 

質の高い学生生活を送れれば社会で活躍できる存在になれるので、大学保健室で働く看護師の果たすべき役割は決して小さくありません。
 

みなさんもこれから社会に羽ばたいていく若者をサポートするために、大学保健室への転職を検討してみてくださいね。

②大学保健室での仕事内容とは?

 

大学保健室での業務は、
 

  • 健康診断の実施
  • 医師や看護師による健康管理や健康相談
  • 怪我や病気への応急処置や医療機関への紹介
  • 感染症予防や対策
  • 健康管理
  • メンタルヘルス対策
  • 救急薬品の貸し出し
  •  

    このようなものです。
     

    常駐している看護師が学生の健康を守るために日々尽力しており、確かな知識と技術が要求される職場だというのがわかると思います。
     

    病気や怪我の治療も大切な仕事ですが、どちらかというと病気の予防や早期発見に努めているので、病棟とはまた違った看護を学べる職場です。
     

    ・必要な資格はなに?

     

    小学校や中学校・高校の保健室で働く場合養護教諭の資格がいるため、大学の保健室の場合も必要だと考えている人は少なくありません。
     

    「養護教諭の資格を持っていないから、私は大学の保健室では働けないや……。」と考えている人、諦めるのは早いです。
     

    実は大学の保健室で働く場合、養護教諭の資格は必須ではないので看護師の資格があれば働くことができますよ。
     

    ほとんどの求人では看護師か保健師の資格を持っているのが応募条件となっています。
     

    看護師か保健師どちらか持っていれば働けますが、両方あればより採用に近づくことから、大学の保健室で働きたい方は看護師だけでなく保健師の資格取得も目指してください。
     

    ③大学保健室で求められているのはこんな人!

     

    大学保健室の求人を見ると、経験年数が3年以上・中には5年以上を必要としているところもけっこうあります。
     

    大学の規模が大きくてもそこで働く医療スタッフは少数のため、確かな技術と知識が必須です。
     

    他の医務室で働いた経験があれば即戦力とみなされるので、採用は間違いありません。
     

    もちろん学校医務室で働いた実績がない人でも、看護師として学生のケガや病気に対応できるスキルを身につけておけば大丈夫なので、自分1人でもさまざまな場面に対応できる技術を身につけてみてはどうでしょうか?
     

    2.大学保健室で働くメリットとは?

     

    大学保健室で働くメリットはいくつもあります。

    ①業務内容が重くないのでストレスなく働ける

     

    病棟で働いていると命の危険にある重篤な患者さんが入院してくるため、非常に緊張感のある職場です。
     

    看護スキルを存分に発揮できるところでもありますが、自分のケアが患者さんに悪影響を及ぼすと考えると働くこと自体がストレスになってしまう人も珍しくありません。
     

    ストレスのある環境で働き続けると心も体も病んでしまうことから、病棟が合わないと感じる方は大学保健室へ転職するのがおすすめです。
     

    大学保健室ならちょっとした怪我や病気の対応がほとんどですし、万が一重篤な方が来たとしても病院へと繋げば良いので、あなた自身が何か難しい処置をする必要はありませんよ。
     

    また病棟だと患者さんの移動や移乗で体力を使うシーンが多くありますが、大学保健室ではほとんどないため、看護師の職業病でもある腰痛に苦しんでいる方にもぴったりな職場です。
     

    私の先輩も病棟で働いていたとき腰痛が原因で何週間もお休みし、そのまま仕事に復帰できなかったことがありました。
     

    身体を壊してしまっては元も子もないので、無理なく働ける仕事に転職するのも大切です。
     

    心も体も健康であり続けるために、大学保健室で働くのを検討してみてください。

    ・看護の現場で必要なスキルアップは期待できないかも

     

    大学保健室では医療技術的なスキルがほとんど必要とされないため仕事への負担がなく働けますが、最先端の医療に触れ合う機会がほとんどないことから看護の現場で重宝されるようなスキルアップは期待できません。
     

    そこまで負担のない仕事をしたい人であれば問題ないですが、いずれは病棟に戻りばりばり仕事をしたい人にはあまりおすすめできない職場です。
     

    ②夜勤をしなくて良い

     

    大学保健室での仕事は日勤のみであり、大学によっては土日祝日が休みのところもあります。
     

    病棟だと夜勤はあるし、シフト制なのでカレンダーどおりにお休みするのは難しいです。
     

    しかし、大学保健室ならば一般企業の人と同じ生活を送るのも難しくありません。
     

    友人や家族とも予定が合わせやすくなりますから、プライベートを充実させたい方は大学保健室での勤務を検討してみてください。
     

    ③学生のメンタル面でのサポートができるのも魅力の1つ!

     

    大学保健室は学生のメンタル面でのサポートができるのも魅力の1つです。
     

    大学には18歳から22歳くらいまでの人がたくさんおり、勉強や私生活、就活などに対するさまざまな不安を抱えている人が少なくありません。
     

    ストレスを溜め込む機会が多くそれを吐き出すことができない人もいるので、大学保健室で働く看護師には学生さんが心も体も健康でいられるようなサポートが必要になってきます。
     

    病棟だと身体のケアが中心であり、なかなか一人一人に合ったメンタルケアを提供するのが難しい現状がありますが、大学保健室で働けば精神面に比重を置いたケアができますよ。
     

    3.大学保健室での求人探しのコツとは?

     

    大学保健室で働きたい人は、求人探しのコツや転職活動の実情など知っておくべきことがたくさんあります。

    ①求人数は少ない?

     

    看護師さんは他の職業よりも求人が多く、就職で困るケースが少ないイメージをもっている方もいると思いますが、大学保健室の場合はどうなのでしょうか?
     

    大学保健室なら養護教諭の資格がなくとも働けるので、学校で医務室勤務を目指している看護師に非常に人気があります。
     

    そのうえ労働環境が整っているため一度勤めるとなかなかやめる人がいません
     

    結果的に求人数は少なくなってくることから、大学保健室の求人を見つけたらすぐに応募するのが大切です。
     

    ・パートや非常勤という選択肢も……

     

    大学保健室で働きたい場合、正職員ではなくパートや非常勤での就職を目指すのも良いかもしれません。
     

    先ほどお話ししたように正職員のポストはなかなか空かないことから、まずはパートや非常勤で働いて実績を作るのが正職員採用の近道になります。
     

    大学保健室で働くスタッフと良い関係を築いておけば、正職員試験も多少有利に働くので、職場の人の信頼を勝ち取るのがポイントです。
     

    ②お給料はどのくらいもらえる?

     

    大学保健室での転職を考えたときに、お給料がどのくらいもらえるか気になる人も多いと思います。
     

    転職サイトを見てみると年収は400万前後のところが多く、看護師の平均年収が470万程度なので、夜勤がないぶん病棟看護師よりも収入が下がってしまいかねません
     

    一時的であっても収入が下がるのが心配な方にはおすすめできないのですが、これはあくまでも転職直後の年収です。
     

    経験年数を重ねるうちに年収アップも見込めますので、大学保健室で長く働いていきたい人は思い切って転職してみてはどうでしょうか?
     

    その際は大学によって基本給や福利厚生が変わってくるため、転職前に求人先のお給料がどのようになっているのか確認しておくのも必須です。
     

    ③どうしても大学保健室で働きたい人のとるべき方法とは?

     

    大学保健室での仕事が見つからないからと、転職自体やめてしまおうかという気持ちになっている人もいるかもしれません。
     

    確かに大学保健室の求人は少ないですが転職エージェントを利用する前に諦めてしまうのはもったいないです。
     

    転職エージェントなら非公開求人の情報を教えてくれますし志望動機の書き方や面接のコツについてもアドバイスしてくれるので、驚くほど早く大学保健室への就職が決まりますよ。
     

    みなさんも思い切って転職エージェントに頼り、大学保健室のポストを掴み取ってください。
     

    新しい看護の形に出会うために大学保健室で働こう

     

    大学保健室での仕事は、学生の健康管理をすることでその人の未来をもサポートする大変やりがいのある仕事だとわかりました。
     

    病棟とやることが同じ部分もありますが、メンタルサポートといったあまりやらないような仕事もたくさんあります。
     

    初めのうちは大学保健室での仕事のペースに慣れず大変な思いをするかもしれませんが、病棟では経験できないような充実感を感じられる職場です。
     

    これから社会で活躍していくような未来ある学生さんと関われる仕事は大学保健室でしかできないと言っても過言ではありません
     

    みなさんも学生さんの人生を支援する仕事を大学保健室でしてみてはどうでしょうか?