大変な実習や難しい国家試験を乗り越え看護師になった人は、最初の職場に病院を選ぶケースが少なくありません。
 

病院で働ければ看護師の基本を学べるため、病気やケガで苦しんでいる人を助けられる存在になれます。
 

しかし病院といっても一般病院や大学病院・個人病院など種類がたくさんあることから、どのように職場を選べば良いかわからない人もいるのではないでしょうか?
 

それぞれ特徴は異なりますが、基本的なスキルを習得し早く一人前の看護師になりたい人には一般病院がおすすめの職場です。
 

採血やルート確保をやる機会が多いのでどこの職場でも通用する看護師になれますよ。
 

ここでは一般病院で働きたい看護師さんのために、病院の特徴やなり方についてお話ししていきます。
 

1.一般病院の看護師になりたい!

 

一般病院はクリニックよりも診療科数と実施できる検査・治療が多く、高度医療機関のような先進的な検査や治療を実施する機会は少ないのが特徴です。
 

簡単にいうとクリニック以上高度医療機関未満が一般病院だとイメージしてもらえれば、わかりやすいかもしれません。
 

私が勤めていた病院では小児科や産婦人科はなかったものの、10科以上の診療科があり、毎日多くの患者さんの治療や検査を行っていました。
 

診療科が多いというのは、看護師にとってさまざまな知識や技術を習得する絶好のチャンスでもあります。
 

参考:医療施設の類型 厚生労働省

・大学病院との違いとは?

 

一般病院には診療科が多くさまざまな病気や怪我の治療をするための設備が整っています。
 

一方で3次救急を行なっていたり、普通では接する機会のないような難しい疾患の患者さんのケアを行ったりしているのが大学病院です。
 

一般病院ではカバーしきれないような患者さんの受け入れを大学病院では実施しており、採血やルート確保といった仕事は大学病院の場合研修医が担当するため、看護師は行いません。
 

基本的なスキルを習得したい人は一般病院、高度で専門性の高い知識を学びたい人は大学病院を選んでみてくださいね。
 

②看護師の業務内容について

 

一般病院での看護師の業務は、
 

  • 採血
  • ルート確保
  • 検査の説明や送り出し
  • 薬の準備
  • 点滴の準備
  • 体位交換
  • 清拭
  • オムツ交換
  • 食事介助

  •  

    このようになっています。
     

    配属された診療科によって多少の違いはありますが、どの科でも基本的な看護スキルを要求されるケースが多いです。
     

    1つの技術に特化した看護師よりも、オールマイティに何でもこなせる人の方が一般病院では重宝される傾向にありますので、不安な人は研修制度が充実している一般病院で働いてみてはどうでしょうか?
     

    職場に慣れるまできちんとフォローしてくれる病院を選ぶことで、確かな看護技術を持った看護師として職場にとって欠かせない人間になれるかもしれません。
     

    ③一般病院に向いている人とは?

     

    一般病院は地域の医療を担う存在であり、地域で暮らす人が定期的に受診や入院していることから、地域住民の方に寄り添ったケアができる人に向いています。
     

    繰り返される入院や良くならない慢性疾患は患者さんにとって大変辛いものであるため、一般病院の看護師は患者さんの一番の理解者となれるかどうかが鍵と言っても過言ではありません
     

    入院患者さんの入れ替わりが激しい大学病院では決して行えない看護なので、患者さんとじっくり関わりたい人は一般病院で働いてみるのも一つの手です。
     

    2.一般病院ならではの特徴はどんなもの?

     

    一般病院ならではの特徴はいくつかあります。
     

    ①多くの診療科に関するスキルを手に入れられる

     

    一般病院にある診療科は、
     

  • 呼吸器内科・外科
  • 消化器内科・外科
  • 循環器内科・外科
  • 小児科
  • 整形外科
  • 脳神経外科
  • 呼吸器外科
  • 泌尿器科
  • 産婦人科
  • 眼科
  • 耳鼻咽喉科
  • 皮膚科
  • 精神科
  •  

    といったものです。
     

    定期的な配置換えにより1つの診療科だけでなくさまざまな分野に関する看護を学べることから、多くの診療科に関するスキルを手に入れられます。
     

    やはり頼りになる看護師はさまざまな病気やケガに関するケアを習得している人なので、病院にとって欠かせない存在になりたい人は一般病院がぴったりの職場かもしれません。
     

    一般病院の中には単科病院もあるもののほとんどのところは複数の診療科を有していますから、あなたに合った職場もきっとすぐに見つかりますよ。
     

    ②地域住民のケアに関われる

     

    一般病院の良いところは、何と言っても地域住民のケアに関われることです。
     

    長期にわたる入院や外来治療を必要とする患者さんにとって看護師の存在は欠かせません。
     

    定期的に顔を合わすことで患者さんとも打ち解けられますし、つらい治療の支えとして患者さんの役に立てるというのは、何よりもやりがいを感じられるものなので、地域住民の方に心温まるケアを提供したい方は一般病院で働いてみてはどうでしょうか?
     

    私が働いていた病院では慢性疾患の方が多く、中には繰り返し入院される方もいたため日々のケアを通じて自然と仲良くなっていきました。
     

    親しくなり患者さんを知ることでより個別性に合ったケアを提供できるため、患者さんとじっくり関わり、その人の問題に対し長期的に取り組めるのが一般病院ならではの魅力です。
     

    ③標準的な検査・治療が一般病院でのメイン仕事

     

    一般病院の大事な役割の1つに、標準的な治療や検査を行なっているのが挙げられます。
     

    幅広い疾患の患者さんに対してケアを提供できる一般病院は、地域住民の方にとって大変頼りになる存在です。
     

    標準的な治療や検査がメインというのは、先進的なものを行わないことから、大学病院のような高度で最先端の治療に関わりたい方には一般病院は少し物足りない職場
     

    3.一般病院での働き先の選び方について

     

    一般病院と一言にいっても、病院ごとに仕事内容は異なります。
     

    ①患者さんの回復をサポートしたい人の就職先とは?

     

    病院で働くと回復しない患者さんや慢性疾患の患者さんのケアに疲れる人もいると思います。
     

    看護師として働く以上先の見えない疾患の治療に関わるのは避けて通れないことですが、私も血液浄化療法室で働いていたときは、治ることのない病気の方へのケアにやるせなさを感じたものでした。
     

    せっかく働くなら患者さんが元気になれるようなケアを提供したいという方もいるかもしれません。
     

    このような人には、日々回復していく患者さんに関われる回復期リハビリステーションをおすすめします。
     

    回復期リハビリステーションでの看護師の役割は、患者さんの入院中の治療やリハビリをサポートし、元の生活に戻れるようなサポートをすることです。
     

    慢性期病棟とは違う仕事に初めのうちは戸惑うと思いますが、元気に退院していく患者さんの姿を目にできたときは、今まで感じたことのないようなやりがいを実感できますよ。
     

    ②子供が好きな方は産科の専門病院にチャレンジしよう!

     

    高齢化が進む現代社会では病院に入院する患者さんの大半も高齢者ですから、どうしても日常生活援助が中心になりがちです。
     

    患者さんのQOl向上のためにはとても大事な仕事ですが、中には高齢者の方ではなく生まれてくる赤ちゃんへのケアをしたいという人も少なくありません。
     

    このような人は産科専門病院で働いてみるのがおすすめで、産科というと助産師が多く働くイメージがあると思いますが、助産師とは違う重要な役割を看護師は担っています。
     

    具体的に産科看護師が行う業務内容には、
     

  • 妊婦健診のサポートや妊娠中の生活に関するアドバイス
  • 産褥婦へのケアや指導、退院後のアドバイス
  • 新生児へのケア
  •  

    このようなものがあります。
     

    妊娠中のお母さんが安心して赤ちゃんを産めるようなサポートと、赤ちゃんとお母さんが退院後も元気に生活していけるようなアドバイスや指導が主な仕事です。
     

    病気の方に関するケアではないことから、病棟も明るい雰囲気に包まれているので、笑顔あふれる職場で働きたい人は産科専門病院で働いてみるのもいいかもしれません。

    ・専門的な知識を深めるための資格取得

     

    産科専門病院で働きたい人は助産師の資格取得をサポートしてくれるところに勤めるのも大切です。
     

    初めは看護師業務に満足していても、助産師ならではの仕事である赤ちゃんの取り上げを行いたい気持ちが出てくるケースもあると思います。
     

    そんなときに助産師の資格支援制度が整った病院ならば資格取得をバックアップしてくれるため、お金の心配もそんなにしないで済みますよ。
     

    もちろん学費や教科書代などすべてのものに補助が出るわけではないですが、一部でもサポートしてもらえるというのは大変ありがたいことです。
     

    なるまでが少し大変な職業ですけれど、助産師は生命誕生の瞬間に立ち会える大変素晴らしい仕事ですので、産科専門病院で働きたい方は助産師の資格取得も検討してみてはどうでしょうか?
     

    当サイトでも助産師に関する記事を取り上げていますので、気になる方は一度目を通してみてください。

    助産師になりたい人が押さえるべき3つの必須項目とは?
     

    ③働きたいと思える職場が見つからないときは?

     

    一般病院と一言にいってもその病院ならではの特徴はさまざまであることから、なかなかこれだと思える職場を見つけられないときもあると思います。
     

    職場選びは妥協しない方が良いですが、仕事が忙しくて求人探しがはかどらなかったり、やりたい看護が見えてこなかったりする場合も少なくありません。
     

    このような人は転職エージェントに相談し、方向性を見つめ直してみるのが一般病院への転職活動の第一歩です。
     

    転職エージェントを利用するのは少しハードルが高く感じる人もいると思いますが、最短ルートで転職活動を成功させたい人はぜひ転職エージェントの力を借りてみてくださいね。
     

    自分に合った一般病院の職場を見つけ素敵な看護師を目指そう!

     

    一般病院では大学病院のような高度で先進的な医療をする機会はないものの、基本的な検査や治療をしっかり行うことで地域住民の健康を守っているのがわかりました。
     

    看護師の仕事はどんな職場でも大変やりがいのあるものばかりですが、自分の住んでいる地域の患者さんが多く受診する一般病院で働けば、この地域の健康は私が担っているという気持ちになり、仕事にもやりがいと責任感を持って取り組めるようになります
     

    毎日充実感のある仕事に関わることができれば、看護師という仕事が今よりももっともっと好きになれますよ。
     

    みなさんも看護師の仕事を楽しく続けていけるように一般病院で働いてみるのもいいかもしれません。