看護師として働いていく中で、

今より充実感のある仕事がしたいという理由から転職を考える人もいると思います。
 

やりがいのある看護師の仕事はたくさんありますが、患者さんのQOL向上のサポートを行っていきたいと考えている場合は形成外科に勤めてみるのもいいかもしれません。
 

形成外科を受診される方は、自分の外見に対し何らかのコンプレックスを抱いていることが多く、看護師からの高度で専門的なケアを必要としています。
 

みなさんも形成外科で働き、患者さんが前向きな気持ちで人生を送れるようなサポートをしてみてはいかがでしょうか?
 

ここでは転職活動が成功するように、形成外科の業務内容やメリットなどについてお話ししていきます。
 

1.形成外科に転職したい!

 

形成外科への転職を検討している人でも、どんな仕事なのかよくわかっていない部分もあると思います。
 

転職活動を始める前にきちんと形成外科について知っておくことが大切です。

①形成外科ではどんなことをするの?

 

形成外科では、
 

  • 口唇口蓋裂のような先天異常の治療
  • 褥創(じょくそう)や熱傷、ケロイド状の皮膚の治療
  • 顔面骨折の治療
  • 外傷や手術で生じた組織の欠損や変形部位の再建術
  •  

    などの治療が行われています。
     

    生活していく上では問題ないようなものでも、外見が変わってしまうと精神的なダメージを受けてしまうケースはめずらしくありません。
     

    そのため変形してしまった部位を元どおりにしたいと考え、形成外科に助けを求めに来る人がたくさんいるのです。
     

    みなさんも少しでも多くの患者さんが自分自身を受け入れられるような支援を、形成外科看護師として提供してみてはいかがでしょうか?
     

    参考:慶應義塾大学病院

    ・美容外科との違いについて

     

    形成外科では疾患や怪我・手術により生じた外見の変化に対する治療を目的としている診療科です。
     

    一方美容外科は、
     

  • しわやたるみの改善
  • 二重まぶたや鼻などの手術
  • 豊胸術
  •  

    などの治療をメインに行なっています。
     

    外見を今よりもさらに美しくしたいという人を診療の対象にしているのがわかりますね。
     

    一見全く違うような二つの診療科ですが、実は施術には同じようなスキルが用いられているため、どちらの分野も取り扱っている病院は多くあります。
     

    「形成外科で医療的な仕事をしたいのに、転職先は美容外科がメインの診療科だった……。」ということにならないように、求人先がどのようなところなのかをしっかり把握しておくのが必要かもしれません。

    ②形成外科看護師の仕事とは?

     

    形成外科看護師の主な仕事は、
     

  • バイタルサインチェック
  • 採血
  • 注射や点滴の準備・実施
  • 術前術後の看護
  • 手術の介助
  •  

    などがあります。
     

    基本的な看護スキルが身についていれば、形成外科へ転職してもスムーズに仕事に取り組めるはずです。
     

    しかし形成外科での看護師の役割は、

    一般的な看護技術を提供することだけではありません。
     

    長年自分の外見に苦しんできた患者さんのメンタルのケアが、形成外科看護師の重要な仕事です。
     

    確かな技術と知識を持った形成外科看護師として、1人でも多くの患者さんの助けとなるようなケアを提供していきたいですね。

    ・クリニックでの業務内容について

     

    入院設備のないクリニックでの仕事は、
     

  • 患者さんの問診
  • 医師の診療の補助
  • オペ室業務
  •  

    などが挙げられます。
     

    日帰りでも受けられるような治療が行われていることから、オペ室に入る機会も頻繁にあるので、形成外科に関する高度で専門的な知識は不可欠です。
     

    病棟の看護師よりも患者さんと接する機会が少ないため、短時間でも患者さんのニーズに応えられるような満足感のあるケアを提供するのがクリニックの看護師には求められています。
     

    みなさんも多くのスキルが必要な形成外科のクリニックで働くことで、自分の看護スキルに磨きをかけてみてはいかがでしょうか?

    ・病院選びをしっかりすれば新卒でも働ける!

     

    「看護師の経験はないけど、最初の職場は形成外科がいい!」と考えている新卒看護師さんもいると思います。
     

    看護師の経験がなくても、大学病院や総合病院などの研修体制が整っている職場を選べば問題なく働けるはずです。
     

    ですが形成外科の中でも美容整形に特化している病院で働きたい方は、その後のキャリア形成に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要かもしれません。
     

    美容外科での経験はプラスに捉えられないことが多く、他の病院への転職が難しくなるケースも少なくないです。
     

    一年目の選択はその後の看護師人生に大きな影響を与えるので、職場選びを慎重に行なうことで後悔のないライフプランを立てていけますよ。

    ③形成外科に向いている看護師ってどんな人?

     

    形成外科を受診される患者さんは、外見のせいで生きづらさを感じている人が多いです。
     

    長年積み重なってきたストレスや精神的な問題を抱えている方も少なくありません。
     

    目に見える治療だけでなくメンタル面でのサポートも求められているため、形成外科に向いているのは患者さんのつらい気持ちを汲み取って受け止められる優しさを持った人だと言えます。
     

    看護師であれば誰でも持っている資質ですが、何よりも大切な能力です。
     

    みなさんも患者さん第一ということを忘れずに、外見で苦しんでいる人が心からの笑顔を見せてくれるような看護を形成外科で行なってくださいね。

    ・仕事もプライベートも大切にしたい方にぴったり!

     

    形成外科の病棟は夜勤がありますが、入院患者さんの受け入れを行なっていないようなクリニックでは夜勤がない場合が多いです。
     

    このようなクリニックでは残業もほとんどなく定時に帰れるので、子育てと仕事を両立させたいお母さんたちやプライベートな時間を大事にしたい方にはぴったりな職場かもしれません。
     

    自分のライフスタイルに合った職場を選択することが、転職活動で外してはいけないポイントです。

    2.形成外科看護師になることのメリットとは?

     

    形成外科の職場で働けば、やりがいのある仕事ができるということ以外にもいろいろなメリットがあります。

    ①さまざまな年代の人の看護を行える

     

    形成外科には、先天性の疾患を持った乳幼児から褥瘡が発生している高齢者まで幅広い年代の方が診察に訪れます。
     

    同じ症状でも年齢でケアのアプローチ法が異なるので、

    形成外科で働けば個別性に合った看護を学ぶことができるはずです。
     

    難しいケースもたくさんあると思いますが、ここでの経験は看護師として働く上での貴重な財産となります。
     

    みなさんも新たなスキルを習得するために形成外科で働くのを検討してみてください。

    ②死に直面するような精神的につらい仕事が少ない

     

    一般病棟では、病気や怪我により生命の危機に瀕している患者さんは少なくないです。
     

    患者さんの死に直面するのは精神的につらい仕事であり、

    そのような職場で働き続けると看護師という職業が嫌になってくる人もいると思います。
     

    一方形成外科では元気に退院していく人がほとんどであることから、そこで働く看護師も悲しい思いをせずに仕事ができるはずです。
     

    今の職場で働くのがきついと感じている方は、形成外科への転職活動を始めてみるのもいいかもしれませんね。

    ③形成外科に関する専門的な知識を習得できる

     

    形成外科では、
     

  • 再建術
  • レーザー治療
  • 皮膚移植
  • コラーゲン注入
  •  

    などの特殊な治療が行われています。
     

    他の病棟では経験できないようなものが多いため、形成外科に関する高度で専門的な知識を習得できるはずです。
     

    病院やクリニックによっては実施するケア内容に違いがあるので、転職前に自分がどのようなスキルを磨きたいのかを明確にしておくのが重要ですね。

    ・緊急時の看護の経験を積むことができないかも

     

    形成外科では緊急搬送されるような重症の患者さんが少ないことから、急変時の処置や対応に関する経験を積むのが難しい場合もあります。
     

    「不足している分は自己学習して補おう!」と考える人もいると思いますが、看護師に必須な判断力や臨機応変に対応する力は、本や研修だけで習得することはできません。
     

    形成外科で習得できるスキルには限りがあると理解しておくことで、転職活動における目的のミスマッチも防げますよ。

    3.形成外科看護師に転職する前に確認しておくべき事項とは?

     

    形成外科の業務内容は職場によってさまざまです。
     

    給料にも違いがあるため、求人先の情報収集をしっかり行う必要があります。

    ①職場によって仕事内容は異なる?

     

    形成外科看護師の就職先は、
     

  • 大学病院
  • 総合病院
  • クリニック
  •  

    などがあります。
     

    大規模な病院では外来だけではなく、

    入院患者さんへのケアも行なっているので看護に関する幅広い技術や知識が不可欠です。
     

    一方クリニックでは、入院設備がないため日常生活援助などの看護ケアは行いませんが、オペの機会が多いことから施術に関するスキルが求められています。
     

    どのような形成外科看護師になりたいのかを考え、新しい職場を探すのが重要ですね。

    ②形成外科のお給料はどのくらい?

     

    求人サイトによると形成外科の正職員の月収は30万円前後、パートの場合だと時給が1500円前後のところが多くあります。
     

    病院や地域によって多少の違いはあるものの、生活していく上では十分なお給料をもらえるのではないでしょうか?
     

    もちろん中には、もう少しお給料を多めにもらいたいという人もいると思います。
     

    そんな場合は形成外科の中でも、美容外科に力を入れている病院を探すのがポイントです。
     

    美容外科では他の診療科にはないようなノルマが課せられており、目標を達成できれば成果報酬としてお給料に上乗せされるので、たくさんの収入が欲しい方やノルマが苦にならない方は美容外科で働いてみるのもいいかもしれません。

    ③希望の職場が見つからない方は転職エージェントの利用も

     

    働きたい診療科は決まったものの、希望の求人が見つからず頭を悩ませている方も多いと思います。
     

    1人で探すのに限界を感じたときは転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか?
     

    求人サイトや求人誌だけではわからないような病院の状況やお給料・福利厚生などに関する詳しい情報を教えてくれるため、転職活動をスムーズに進められるはずです。
     

    転職エージェントを上手に活用すれば、より良い職場にきっと巡りあえますよ。

    形成外科で働いて元気に退院していく患者さんのサポートをしよう!

     

    形成外科は外見に関する悩みを解消してくれる診療科だとわかりました。
     

    外見は私たちの一生を左右する重要なものであり、

    自分の見た目を受け入れられなければその人らしい人生を歩むのが難しくなります。
     

    そんなとき適切な治療と看護師によるきめ細やかなケアがあれば、患者さんのQOLを向上させることができるはずです。
     

    みなさんも患者さんの心からの笑顔を取り戻すために、形成外科へ転職してみてはいかがでしょうか?