専門的なケアを必要としている人は昼夜問わずいることから、看護師と夜勤は切っても切り離せない存在です。
 

最近では夜勤の時間が長い2交代制を採用している病院が増えてきているので、そんなにたくさん夜勤をやりたくないと考えている方は多いと思います。
 

しかし、「不規則な勤務体制で働くのだったら、いっそのこと夜勤だけで働きたい!」という希望を持っている方もいるため、夜勤専従看護師は今注目を集めている職業です。
 

夜勤専従看護師は就職先をきちんと選べば、そこまで大変な仕事ではありません。
 

みなさんが転職を後悔しないような求人を見つけられるように、全力でサポートしていきます。
 

1.夜勤専従看護師って何?

 

夜勤専従看護師の認知度はまだ低く、どのような職業かわからない人も多いと思います。
 

自分に合った働き方を見つけられるように、夜勤の看護師の仕事内容や果たす役割についてお話ししていくので参考にしてください。

①看護師の勤務体制について

 

多くの病院の勤務体制は、
 

  • 2交代制(8:30〜17:00、16:30〜9:00)
  • 3交代制(8:30〜16:30、16:30〜0:30、0:30〜8:30)
  •  

    このような内容です。
     

    看護師が夜勤に入れる日数は、2交代制の場合は月4回、3交代制の場合は準夜勤、深夜勤合わせて月9回までと「夜勤72時間ルール」により定められています。
     

    夜勤72時間ルールとは、看護師の過重労働を防ぐことを目的として設けられた制度であり、7対1入院基本料を満たす条件の1つです。
     

    少しでも多くの診療報酬を得るために、病院はこのルールを守らなければならず、一般の看護師がいくら夜勤にたくさん入りたいと希望しても、決められた回数しか入ることができません。
     

    夜勤をたくさん入りたいといった希望をお持ちの方は、自分に合った働き方ができる職場探しをしてみてはいかがでしょうか?

    参考:厚生労働省 平成28年度 診療報酬改定

    ・夜勤ができる看護師が不足している

     

    72時間ルールにより一人当たりの夜勤の回数が決まっていること、育休明けやお子さんがまだ小さい場合は夜勤を避けパートや時短として職場復帰したがる傾向にあることから、最近では夜勤に入れる看護師の数が不足しています。
     

    このように女性の社会進出に伴い働き方にも変化が生じているため、自分にライフスタイルに合わせた働き方を見つけることが大切です。
     

    みなさんも夜勤専従看護師として、プライベートと仕事のどちらも充実させてくださいね。

    ②夜勤の人手不足解消のために夜勤専従看護師が必要!

     

    様々な原因により夜勤の人手不足が進んでいますが、夜勤専従看護師がいれば夜勤の問題は解決できます。
     

    以前は夜勤専従看護師も夜勤の時間が定められていましたが、2012年の改定によりこの上限は廃止されました。
     

    これをきっかけに、現在病棟での夜勤専従の配置が進められつつあります。
     

    夜勤中心で働ける看護師が1人いるだけで、他の看護師の負担が軽減されるため、病院にとってもスタッフにとってもなくてはならない存在だと言えますね。
     

    夜勤不足解消に一役買うために、夜勤専従看護師が気になっている方は転職を考えてみてはいかがでしょうか?

    ③夜勤における働き方について

     

    夜勤専従の働き方は2交代制の夜勤に入るケースがほとんどであり、最低でも16時間は働く必要があります。
     

    長時間勤務を続けていけるのか不安に感じる方もいるでしょうが、次の仕事まで最低でも24時間空くので、一般的な看護師よりもゆとりを持って働くことができるはずです。
     

    業務内容は、
     

  • 病棟巡回
  • 体調管理
  • 要介護患者の体位変換
  • 急変時の対応
  •  

    となっており、通常の夜勤と違いはありません。
     

    夜勤業務を経験したことがあれば問題なく働けるため、夜勤専従看護師に興味をお持ちの方は一度チャレンジしてみるのも良いですね。

    2.求人選びのポイントとは?

     

    夜勤専従看護師には、一般的な看護職とは違った配慮が求められており、きちんと職種に合わせた対策が取れている病院に就職することが大切です。
     

    ここでは求人選びのポイントについて説明していきますので、参考にしてください。

    ①夜勤専従看護師の就職先について

     

    夜勤専従を必要としている場所は、
     

  • 病院
  • 産科など入院患者を受け入れているクリニック
  • 介護施設
  •  

    このようなものが挙げられます。
     

    働く施設が変わっても、夜に患者さんのケアを行うということに変わりはないです。
     

    しかし施設の形態や病床数などにより働き方が変わってくるため、それぞれの特徴を把握した上で転職活動を行うことが重要となってきます。
     

    たとえば病床数の少ない施設だと、看護師1人で夜勤を乗り切らなければならないところもあるかもしれません。
     

    熟練看護師であれば、今までの経験を生かし落ち着いて対応できますが、経験の浅い方の場合、周囲に相談できる人がいない環境に不安を感じると思います。
     

    自分の能力を冷静に見極め、背伸びしないで働ける職場を見つけてくださいね。

    ②働き方は常勤?非常勤?

     

    夜勤専従看護師には、常勤で募集しているところもあれば非常勤のところもあります。
     

    それぞれのメリット・デメリットについて解説していきますね。どちらの勤務形態が自分合っているか考えて、仕事探しを行うことが必須です。

    ・常勤のメリット・デメリットについて

     

    常勤で働くメリットは、何と言っても福利構成が受けられることだと言えます。住宅手当や扶養手当だけでなくボーナスももらえるため、常勤で採用されれば安心して働き続けられますね。
     

    お金の面だけでなく有給休暇や産休、育休も利用できるので、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
     

    一方でデメリットには、退職しづらいことが挙げられます。病院は夜勤ができる看護師を確保したいので、常勤として働いてくれる方を辞めさせたくはありません。
     

    そのためすぐに辞めたいと思っても、次に新しく人が決まるまでは簡単には辞めさせてもらえないの現状です。

    ・非常勤のメリット・デメリットについて

     

    非常勤のメリットには、夜勤回数を自分の都合に合わせて調整できることが挙げられます。
     

    「夜勤だけの仕事を始めたいけど、本当に続けていけるのかな……。」
     

    と不安に感じているのであれば、まずは週に1、2回から仕事を始めてみてはいかがでしょうか?
     

    自分の希望に合わせた働き方ができるため、夜勤専従看護師が気になっている方は非常勤としてスタートしてみるのも良いですね。
     

    しかし非常勤で採用された場合、昇給がなく福利厚生を受けられないケースがほとんどです。
     

    同じ仕事をしていても、常勤より給与が低い場合もあるので、非常勤で働きたい方はデメリットをしっかり理解して転職活動を行うことがポイントです。

    ③夜勤専従看護師の負担を防ぐ対策がとられているか?

     

    私たちの体は昼間活動し、夜は休むようにできているため、夜勤だけの仕事を続けることは体にとっての大きな負担となります。
     

    夜勤の仕事を続けていくためにも、過重労働を防ぐ対策がとられているかを確認することが求人選びでは重要です。
     

    具体的には、
     

  • 夜勤専従看護師の労働時間が設定されている
  • 休憩時間がきちんと確保されている
  • 健康診断など体調管理をしっかり行なっている
  • 夜勤専従看護師の負担にならないように夜勤のメンバー構成が配慮されている
  •  

    という点をチェックしてください。
     

    体が資本である看護師として仕事を続けていくためには、あなたの健康をきちんと考えてくれる職場で働くことが大切かもしれません。

    参考:日本看護協会 夜勤専従社の「過重負担」を防ぎましょう!

    3.夜勤専従看護師に関する疑問についてお答えします!

     

    夜勤だけの仕事をすることに対する不安や疑問点をみなさんお持ちかと思います。
     

    安心して仕事ができるように、疑問解消の手助けをしていきますね。

    ①夜勤専従看護師の仕事は大変?

     

    夜勤専従看護師の仕事は夜間の拘束時間が長いため、大変なイメージがあるかと思います。
     

    たしかに夜勤専従の仕事は16時間勤務のところが多く、休憩時間はその日の現場の状況によって異なるため体をゆっくり休ませることは難しいです。
     

    そのような過酷な労働環境で働いてると、仕事を終える頃には心身ともに疲れ切ってしまう方も少なくありません。
     

    日勤と業務内容に違いはほとんどないですが、夜勤は疲労を蓄積しやすい大変な仕事です。
     

    夜勤専従でやっていけるのか自分の体とよく相談し、転職活動を行うかどうか検討してみることが重要ではないでしょうか?

    ・期間を決めて働くことも必要

     

    夜勤専従でやっていけるか不安な方は、まずは期間を決めて働いてみるのもポイントです。
     

    「夜勤はやったことあるし、長期間の契約でも大丈夫でしょ!」
     

    と考えている方もいると思いますが、夜だけ働くということはそれだけ体に負担をかけてしまいます。
     

    一般の看護師とは違った問題が生じてくるため、まずは様子を見つつ働くことが大切ですね。
     

    日勤の仕事が全くなくなると体内バランスが乱れ体調を崩す方もよくいます。これから夜勤専従への転職を考えている方は自分の体調と相談しながら期間を決めて働くことが重要です。

    ②今よりも年収はアップする?

     

    求人サイトを見ると夜勤専従看護師の給料は、1回3万円前後が相場というところが多くあります。
     

    夜勤専従の場合最低でも月に8〜10回程度は勤務に入るので、一般の看護師と同じ程度かそれ以上の給料を稼げますね。
     

    けれど今よりもたくさんお給料をもらいたい方もいると思います。
     

    そのような人は、忙しい施設や都市部にある施設などの給料が高い職場を検討してみてはいかがでしょうか?
     

    自分がどのくらいもらいたいのかを明確にし求人探しを行えば、より良い就職先に巡り会えますよ。
     

    ③子供がいても働ける?

     

    意外に思うかもしれませんが、夜勤専従看護師はお母さんたちにおすすめな働き方の1つです。
     

    夜勤専従になれば日中はフリーなため、お子さんと過ごす時間をしっかり確保できますし、園や学校の行事にも参加できるので、成長を側で見守ることも不可能ではありません。
     

    「そうはいっても、子供がいると夜勤は嫌がられるんじゃ……。」
     

    と心配する方もいると思いますが、お母さんたちにとって働きやすい夜勤専従の職場を探すことで、育児と仕事の両立を実現できます。
     

    初めから無理と諦めずに、まずは求人探しから始めてみるのも良いですね。

    ・預け先を確保しておくことも大切!

     

    お子さんが小さい場合は、求人活動をする前に預け先を確保しておくことが大切です。
     

    身内を預け先とするケースが多いですが、それが無理な方も中にはいると思います。
     

    そのようなときは、病院に併設されている施設や24時間開園している保育施設を利用するのも一つの手です。求人先やその周辺に保育施設があるかをチェックし、就職活動を行ってくださいね。

    空いた時間を活用し、人生をより豊かなものにしよう!

     

    夜勤だけの仕事は確かに大変な仕事ですが、一般の看護師よりも自分の時間をたくさん持てるというメリットがあります。
     

    空いた時間を使い資格取得の勉強に当てたり、プライベートの楽しみに使ったりできるので、仕事も私生活も充実させたい方には、夜勤専従看護師はぴったりな仕事です。
     

    みなさんも自分らしく人生を楽しむために、夜勤専従看護師を目指してみてはいかがでしょうか?